東京都下水道局の蓋、自働洗滌槽蓋の分類をしてみたい。
現存する蓋自体少ないので、字体などについては除外する。
同一の字体を有する蓋は、日本橋周辺の蓋などごく少数なためである。
【甲蓋】
蓋に「自働洗滌槽」の文字が入っており、ガス抜き穴は開いていない。
この蓋は西神田の例であるが、「自働洗滌槽」の文字は判読できる。
この様な例は少数で、ほとんどの蓋は何とか読み取れる程度。
芝浦に残存していた特殊人孔蓋に転用した蓋は非常に状態が良いものだったが、惜しいかな右側ばかりだった。
甲蓋に関しては、字体の違い以外にはこれといった変種は見られない。
【乙蓋】
蓋に文字は無く、ガス抜き穴が多数開いている。
この蓋は京橋の例である。
ほとんどの蓋はこれと同一であるがごく少数、変種的な蓋が存在するので以下に例を示す。
これは新川(その2)の例であるが、右側の蓋には乙蓋にも拘らずガス抜き穴が開いていない。
穴がゴミなどにより詰まった可能性も否定できないが、同一の場所で片側だけ詰まるのも解せない。
これは日本橋室町の例であるが、都章の中心に穴が開いている。
また、〇×地紋も整然と並んでいる感じを受ける。
【その他】
自働洗滌槽蓋の資料及び機能説明については駅からマンホール氏のブログ(下水君100周年記念企画 ~ 自働洗滌槽)に詳細な記事が掲載されているのでそちらを参照のこと。
(2021.07.09 初稿)
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