伏越の蓋

伏越(ふせこし)とは河川などと交差する場合に逆サイフォン構造でこれらを回避する方法。
前方の河川の下側を流れる場合を伏越と呼び、上側を流れる場合を上越(うわこし)と呼ぶそうだ。

マンホールの蓋にも伏越と表記されているものを目にすることが出来る。

伏越01。
東京都下水道局のBLMに普通下水君+「伏越」が付いている蓋。
下水君付きの蓋の場合、まだ伏越の上下の表記は見たことが無い。

伏越02。
同じく東京都下水道局のBLMだ。
下水君に代わって桜章が付いている。
桜章の場合は、上下の表記が見られる(以下の蓋を参照)。

伏越03。
伏越の間に小さな文字で上とある。
上流側の蓋と言うことだろう。

伏越04。
上があれば、当然下もある。

伏越05。
大型サイズのデザイン蓋にも「伏越」の表記が見られる。

伏越06。
このデザイン蓋にも「伏越・上」の表記が有る。

伏越07。
こちらは「伏越・下」の表記だ。

伏越08。
東京・三鷹市の蓋にも「伏越」の表記が見られる。

伏越09。
同じく三鷹市の親子蓋にも伏越が有る。

伏越10。
神奈川県小田原市のデザイン蓋には「汚水伏越」と見られる。

伏越011。
横浜市の伏越。
蓋探索を始めて間もないころで、丸蓋以外は適当に撮影していた。

伏越12。
藤野町(現・相模原市)の伏越埋設標。
伏越は潜る対象が下水管などの水流管とは限らないようで、道路や鉄道などにも用いられている。
この埋設標はJR中央線を潜っているようで、線路際に有った。
伏越が有っても必ずしも蓋が有るとは限らないようだ。

(2024-06-26 初稿)