東京水道・阻水弇丸小蓋の分類

東京都水道局の蓋の中では最も古い蓋の一つに阻水弇が現存します。
歴史を紐解けば最初に登場したのが大正時代にも遡る事ができます。
設置されてから90年以上経過しているの蓋も存在するわけです。
錆や潰れなどにより文字の判読が困難な蓋を除外すると僅か数点しか対象となる蓋が有りませんが、分類を試みてみました。

タイプ1。

タイプ2。

タイプ1と2の差はごく僅かである。
路上に於いて即座に判断するのは難しいと思う。
躊躇な違いが見られる部分について比較してみると、以下の様な点が分かる。

阻水弇の 『 阻 』 に違いが見られる。
且の最後の払いの部分の最後が大きく払われているのがタイプ1。
それ程でもないのがタイプ2である。
オオザトと且の間の空間にも差が見られる。
空間が狭いのがタイプ1。
空間が広いのがタイプ2である。

阻水弇の 『 水 』 に違いが見られる。
水の筆順の第3画目(ノの様な部分)が縦棒に接しているのがタイプ1。
それに対して、第4画目の払いの部分に接しているのがタイプ2。

タイプ3。
タイプ3は1と2に比べ、決定的に異なる点は鍵穴が縦型であること。
阻水弇以降に登場した制水弇や制水弁にも当てはまるが、鍵穴が縦型の蓋は少数派のようである。

撮影:2011.05.08~14.02.23 東京都内各地。
(初稿 2015.04.05)