東京電燈

(管理者注)
東京電燈についての最初の記事です。(記録用)
過去に書いた記事ですので現在までに判明した情報とは一部異なる部分が有ります。

先般来、調査中の蓋です。
電気の文書館に出掛ける時間がなかなか取れないので真相解明までまだ時間が掛りそうです。
とりあえず、現在までに判明した事項についてだけでも記事にして見ました。

<マンホールの蓋>

まずは写真からご覧ください。

全体写真です。
周りを溶接してある所を見ると現役ではない様子です。

中央部の拡大写真です。
右読みで『東電』と読めます。

でも、ここで問題が…。
それは、中央部の社章に有ります。
実はこの社章、電気の史料館に展示されているマンホールの蓋の物と違うんです。

電気の資料館に展示されている蓋の物はかなり磨滅しているので判読は難しいのですが、中央から放射線状にコイルの様な物が6本出ています。
しかし、上の写真の物は8本です。
皇居の巽櫓前に存在する。
<ネットで調べてみた>
東京電燈の社章について調べてみたら、電気技術史43号に次のような記述が見つかりました。
    
平成19年5月11日発行 (社)電気学会 電気技術史技術委員会刊
電気技術史43号の中で東京電燈の社章についての記述です。(部分)
<関連施設に有った社章>
画像検索したところ、東京電力の目白変電所(1913・大正2年建築)は元々は東京電燈の谷村線目白変電所だったことが分かりました。
更にここの建物に東京電燈の社章が付けられていたことも分かりました。
写真を見るとその社章は電気技術史の中に記載されている6本のタイプの物でした。
しかし残念なことにこの建物は既に取り壊されているとのことでした。
<真実は…>
電気の史料館に展示されている蓋の地紋と今回見つけた蓋の地紋では全く違います。
この点についても今後の調査が必要かと思われます。

以上の様な情報から、見つけた蓋が即座に東京電燈の蓋であるとは断言できない事がお分かり頂けたかと思います。
電気の文書館に出掛ければ済むことではりますが、所在地が遠方(川崎市)であり更に土日・祝日が休館のため、未だに出掛けられずにいます。
なお、真実が判明した時点で改めて記事にまとめてご報告したいと思います。
<東京電燈とは>
日本で最初の電力会社です。
東京電燈の詳細についてはウィキペディアを参照してください。
ウィキペディアはこちら → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E7%87%88
撮影:2010.10.16 JR東京都千代田区内
(2010.11.30 初稿)
(2013.06.29 巽櫓前の写真を追加)