ツイッター上で日本住宅公団の紋章の違いについて話題になっていた折に、ひょんなことから紋章調べを丸投げされてしまったので手持ちの写真を調べた結果について記事にしました。
まずどの紋章を基準にするかについて、一番良く目にする紋章を選びました。
正式な資料とて無い状態なのでこれが妥当ではないかと。
この紋章を基準に話を進めます。
日本住宅公団の「住」をデザイン化した紋章。
人偏は出刃包丁を連想させてくれます。
歯の部分と持ち手の部分の長さの比率は半々といったところでしょうか。
主の部分は横線が右側中央に収束するような感じでしょうか。
これが基準とした東京市型の蓋。
「住」を丸で囲んだ紋章。
東京市型の蓋。
こちらは「住」を囲む丸がありません。
「住」の形状としてはどちらも同じと考えてもいいと思います。
異種その1。
コンクリート製の汚水桝に見られるタイプ。
「住」と丸枠が繋がっています。
全体としてはこんな感じ。
異種その2。
日本住宅公団仕様のコンクリート蓋に見られるタイプ。
基本的には異種その1とほとんど同じであるが、飾りが付いている点が違うと言えば違うかな。
どうもうまく説明できないが…。
全体はこんな感じ。
公団住宅ではお馴染みの蓋です。
異種その3。
主の横線の左右のバランスが悪い。
全体は・・・。
蓋の右側の枠に接する部分に小さな文字で「土井製作所」と記されている。
異種その4。
主の縦線が下まで突き出ている。
そもそも紋章違いの話が出たのはこの異種が発端だった…よね、確か。
全体。
蓋下部にメーカー名が入っていた。
大嶽鋳工です。社名表記については多々あるようです。
詳細については、大嶽鋳工(おおたけちゅうこう)の記事を参照してください。
異種その5。
主の左肩に三角の物体が見える。(黄色の矢印)
同じ形状の蓋が複数枚存在するので突然変異では無いと思う。
全体。
蓋下部にメーカー名あり。
長谷川鋳工所です。
異種その6。
出刃包丁の人偏がごく普通の人偏になっている。
この蓋はまだこれ一枚しか見たことが無い。
異種その7。
「住」全体がごく普通の住になっている。
この蓋も住宅公団の敷地内での撮影であるので公団製の蓋に間違いは無いと思うのだが。
異種その8。
主の頂上の点が丸い。
人偏も普通の人偏だし。
基準とする紋章とは似ても似つかない。
全体。T字地紋の丸蓋。
以上、簡単ではあるが、ざっとまとめてみた。
細かいところまで追求すればまだまだ異種は出てくることだろうが、この先の探求は誰ぞ別の方にお願いしたいのが本音である。
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