東京下水・BLM(下水君)

「BLM」とは鉄蓋工業(株)の製品で無騒音鉄蓋のことであるらしい。
詳しくは駅からマンホールさんの記事・『下水君100周年記念企画~鉄蓋工業株式会社』を参照のこと(丸投げです^^;)。
この蓋の特徴として、「BLM」の表記と「3個の鍵穴」、「L1」または「L2」のタイプ表記、「ゴムカバーの付いた金具」だろう。
ただ、BLM表記やタイプ表記の存在しないものも存在するので分類はかなりややこしい。
実際、鉄蓋工業のHPにある資料を見ると「BLM」と表記のあるものはタイプ表記の有無にかかわらずL2に分類されているように思われた。
同様にゴムカバーの付いている蓋はL1に分類されているように思われた。(この辺りあやふやです)
また写真だと直径75cmも60cmもほとんど同じに見えるため分類が難しい。
資料によればL1は75cmの蓋、L2は60cmの蓋のようなので現場では見分けがつく。
75cmの蓋は60cmよりも過度の力が掛かることからボルト止めになったのではないかと推測できる。
また紋章も下水君(都章)と桜紋が見られるので各々分けることにする。
なお、BLM蓋は東京都下水道局以外(清瀬市、小金井市、埼玉県の坂戸鶴ヶ島下水道組合など)でも使用されている。

【L1タイプ】

東京都下水道局 BLM01-01-01。
「L1」の表記のある蓋。
ゴムカバーが上下にあるが「L1」の表記がこの位置に存在するということは、これはこれで正常なものなのかもしれない。
L1表記の存在する蓋はかなり少ないように思われる。
2013-04-22撮影(15-1020036)。

東京都下水道局 BLM01-02-01。
「L1」の表記はない。
用途を示す「雨」マークが付いている。
左側のゴムカバーが半分剝がれているため、その下にあるロックボルトが見える。
2014-07-02撮影(15-1070380)。

東京都下水道局 BLM01-03-01。
「L1」の表記はない。
コジリ穴が斜め右上と左下に存在する。
2011-01-30撮影(5-1160820)。

東京都下水道局 BLM01-03-02。
「L1」の表記はない。
コジリ穴が斜め左上と右下に存在する。
上下に存在する鍵穴はBLM01-01-01と同様に穴の前後で線が切れている。
用途は伏せ越し用。
2013-08-08撮影(15-1040942)。

東京都下水道局 BLM01-03-03。
「L1」の表記はない。
BLM01-01-01と左右に存在する鍵穴の前後に線の切れ込みがないことを除けば同じようだ。
2013-08-17撮影(15-1030070)。

【L2タイプ】

東京都下水道局 BLM02-01-01。
「L2」の表記入り。L2タイプは3個の鍵穴が特徴だ。
縦型の鍵穴の上下に地紋の切れがある。ガス抜き穴はほぼ全開。
2013-04-09撮影(15-1010723)。

東京都下水道局 BLM02-01-02。
「L2」の表記入り。
縦型の鍵穴の上下に地紋の切れがある。
ガス抜き穴は全閉。
蓋と人孔縁塊は時代が異なるので蓋だけ後から入れ替えたと思われる。
2012-01-01撮影(5-1220513)。

東京都下水道局 BLM02-01-03。
「L2」の表記入り。ガス抜き穴が異様に大きい。
縦型の鍵穴の上下に地紋の切れがある。
2014-02-23撮影(15-1050876)。

東京都下水道局 BLM02-02-01。
「L2」の表記はない。
縦型の鍵穴の位置がやや中心に寄っている。
左右の鍵穴はガス抜き穴のように見える。
2012-01-08撮影(5-1220823)。

東京都下水道局 BLM02-02-02。
「L2」の表記はない。
縦型の鍵穴の上下に地紋の切れはない。
2014-01-24撮影(15-1050600)。

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