(yahooブログ時代からの移設及び加筆記事です。)
記事の内容は初稿当時のままです。
東京駅の工事による仮囲いの位置の変更に伴って今までは仮囲いに阻まれて見えなかった部分が見える様になったので古い蓋は残っていないものかと思って歩いてみた。
そして思わぬ埋設物が有ることが分かった。
これが謎の埋設物。
目測では有るが、縦横約20cm程度だ。
埋設物の前には東京中央郵便局が見える。
後ろを振り返ると東京駅の南口が見える。
かつて東京駅と東京中央郵便局の間には地下鉄が牽かれていた。
もしかするとこの埋設物はその線路が地下に有ることを示すための物だったのかもしれない。
位置的にはやや無理が有るとも思えるが、線路自体ではなく付随する施設の一部の可能性もある。
只惜しいことにそれらを立証する手立てが全くなく推測の域を出ない事である。
<追記>
この記事をご覧なった古蓋探索愛好家の方からこの埋設物の正体を教えて頂くことができました。
大正10年に出版された「大東京市民の常識」という本の中にこの埋設物が出ていて、「電信、電話線の地下に埋設しゐる目標」との記述が有ります。
残念ながら地下鉄とは全く関係していませんでした。
当時の逓信省が設置したものだったのですね。
しかしながら、これはこれで他には現存を確認できている所は無いので貴重な文化遺産と言えるだろう。
(2012.09.13 初稿)
(2021.06.04 加筆・移設)