足立区竹ノ塚

足立区の東武伊勢崎線・竹ノ塚駅周辺を通る中央通の歩道(両側)には複数種類のカラーマンホールが多数設置されています。
その数は恐らく数百枚以上は有るのではないかと思えます。
雨水用はカワセミを描き、汚水用はコクチョウを描いています。

カワセミ。
水辺に生息する小鳥で、鮮やかな水色の羽と長い嘴が特徴。

竹ノ塚01-01。
カラー蓋。
雨水用の蓋には余り似ていないカワセミが描かれている。
足立区とオーストラリアのベルモント市は姉妹都市の関係を結んでいる。
中央には東京都下水道局の紋章が入っている。

竹ノ塚01-02。
無彩色の蓋。カラー蓋とは趣がだいぶ異なる。

竹ノ塚01-03。
紋章は桜紋、用途表記は漢字で「雨水」。

竹ノ塚01-04。
桜紋の無彩色蓋。

同じデザインなのになぜ紋章違いが存在するのか?
恐らく、下水道局の紋章が「下水君」から「桜紋」に紋章が変わったことによる設置時期の違いからこのような状態になったのではないかと推測しています。

下水君と桜紋の設置状況地図。
中央の紋章の違い、実は竹ノ塚駅を境にして北方面(地図の赤線部分)と南方面(地図の青線部分)で見ることができました。
北は「はんの木橋」交差点から竹ノ塚駅。(紋章は下水君)
南は竹ノ塚駅から「増田橋」交差点まで。(紋章は桜紋)

コクチョウ。
オーストラリアに生息する固有種。
2010年01月に飛来したときに撮影したもの。

竹ノ塚02-01。
汚水用の蓋にはコクチョウを描いている。
中央の紋章は下水君。

竹ノ塚02-02。
無彩色の蓋。

竹ノ塚02-03。
桜紋のカラー蓋。

竹ノ塚02-04。
桜紋の無彩色蓋。

これらの蓋以外にも南北では異なる蓋が存在します(紋章は入っていない)。
まずは北方面の蓋から。

竹ノ塚03-01。
魚取風景を描いた蓋。うすい用。

竹ノ塚03-02。
同じく、おすい用。

竹ノ塚03-03。
小型のカラー蓋。 用途表記は漢字で「雨水」。

竹ノ塚04。
小林一茶の句「やせ蛙 まけるな一茶 是にあり」を題材にしたカエルがデザインされている。
この蓋も小型蓋である。

これらの蓋は足立区の蓋に含めたいところであるが、管理者別に分類しているため東京都下水道局の蓋として扱った。
地域限定蓋はこれら以外に渋谷区の道玄坂などにも存在する。

コクチョウはオーストラリアの固定種であり、日本には渡っては来ないが約十年ほど前に練馬区の石神井公園に飛来したときに撮影したものです。

(2014.07.04 初稿)
(2021.07.27 加筆・移設、鳥の写真を追加)