東村山浄水場

東京都水道局の施設の一般開放を利用しての蓋の探索の最後は東村山市に有る東村山浄水場です。
そう、小学生の頃に遠足で行った村山貯水池(多摩湖)がある近くですね。
最近は西武ドームの近くと言った方が通じるのかな。

入口付近。
しっかり「見学会開催」の幟も立っています。
入口脇で氏名と住所などを記入します。
正門から管理棟までかなり距離が有ります。

管理棟の近くで制水弇を発見。
期待が膨らみます。

管理棟内で施設見学の申し込みを行う。
開始まで付近をブラブラ。
植え込みの近くで「制御ケーブル」蓋を発見。
局のマークは無いがこれも大事な収穫だ。
大型で丸型の流量計もあった。
一般の道路では角型しか見ないのでこれも貴重だ。
「採光 分水井」。
用途は分からないが、初めて見る蓋だ。
 「人孔 分水井」。
これも初めて見る蓋だ。

そろそろ時間になったので管理棟へ。
参加者は数十人はいただろう。
簡単な説明を受けた後、屋外の施設の見学に向かう。
ゾロゾロと歩き始める。
天気もいいし広い場内は快適だ。
「ケーブル共同溝」発見。
浄水場ならではの蓋ですね。

多摩川からの水を処理する池の前で説明を受ける。
(蓋のことを考えていたので写真は撮り忘れた。)
多摩川の水は荒川や利根川の水よりも綺麗であるとの説明だった。
荒川や利根川の水はオゾン処理をしてから多摩川の水とブレンドしてから配水するとも言っていた。
この後、オゾン処理の装置の前まで行って説明を受けたが暗くて写真はボツ。
そして屋上に上がる。
屋上からの眺め。
西武ドームの左手の林の奥に村山貯水池(多摩湖)がある。
第2急速系薬品沈殿池1郡は多摩川からの水を処理する所だそうだ。
東側の眺め。
かすかに東京スカイツリーも見えた。
高架水槽はこの浄水場のシンボルマーク的存在だそうだ。
場内の業務用水と濾過用の砂の洗浄に使うらしい。

この後も色々な施設の見学と説明を受けたが、記事にし難いので省略。
最後にアンケートに記入して終了した。
場内にはサクラがたくさんあった。

見学会後も蓋を探して場内をウロウロ。
人孔室蓋。
角型の蓋は最初に見つけた蓋(制水弇)以外はみなこのタイプ。
一枚蓋以外にも二枚組の蓋もあった。

場内での探索はこれで終わる。
念のために浄水場の周りを探索してみる。
「泥吐室」。場内では見掛けなかった蓋だ。
 「量水器室」。
 「空気弁」。
南側から見る。
浄水場の南側にはみずなし川が流れており、遊歩道も設けられていてウォーキングにはもってこいだ。

東村山浄水場の開設は昭和36年。
場内に古い蓋をあまり見掛けなかったことは予め予想はしていたが、ここまで少ないとは…。
ただ、場外に「泥吐室」の古い丸蓋が有ったことをどう考えた物か。
昭和36年当時この丸蓋は現役から退いていたが、場外と言うことで流用された?と考えることが適当かどうかだな。
あるいは、この丸蓋から格子状の線の方が浮き出ているタイプ(次の世代の蓋)に移る過渡期にあったのだろうか。
撮影:2012.04.08 東村山浄水場 (東村山市内)
(2012.04.10 初稿)