陸自 下志津駐屯地(1回目)

下志津駐屯地創設61周年記念行事(つつじ祭り)に伴う一般開放に出掛けて来ました。
事前の情報では旧陸軍や警察予備隊の蓋が現存するとのことで、この日が来るのを楽しみにしておりました。

旧陸軍の空気弇。
蓋の下部が草に覆われてしまっているが、人目の多さに除草することができなかった。

空気弇の文字拡大。
空気弇の文字もはっきりと残っており状態は極めて良好である。

陸軍の紋章拡大。
★印が陸軍の紋章である。ちなみに海軍は錨。

警察予備隊の蓋。
通路を隔てて向かい側に設置されていた。
伊藤鉄工製(この当時は伊藤合名)。

警察予備隊の紋章。
朝日と鳩だろうか。

伊藤合名の社名。
警察予備隊が存在した期間は昭和25(1950)年から同27(1952)年なのでこの合名表記の蓋がこの時代に使われていたことが分かる。

続いて自衛隊の蓋である。
自衛隊の蓋にはさくらの紋章が付けられているが、時代によって少しずつ形が違っているのが特徴である。
下志津駐屯地では2種類、見方によっては3種類確認できた。
自衛隊のさくら紋01。
T字地紋の丸蓋にさくら紋。
自衛隊のさくら紋01の紋章拡大。
各駐屯地で見られる立体的なさくら紋である。
自衛隊のさくら紋02。
T字地紋の丸蓋にさくら紋。
真新しい蓋に見られる紋章なので現代ではこれを用いていると思われる。
自衛隊のさくら紋03。
二枚組の横長蓋である。
撮影時はさくら紋02と同じだと思ったのだが、PCの画面で確認すると微妙に違いがあることが分かった。
自衛隊のさくら紋02と03(同じ位置で比較するために右に回転)の比較。
03は花の中央に平らな部分が存在しない。
花びらと花びらの間の切れ込みが浅く、全体的な形もやや歪である。
これまでに探索した朝霞駐屯地や練馬駐屯地ではみかけなかった。

このほかに、神奈川県の工水の蓋や酒々井町の越境蓋などが駐屯地内で見ることができた。
撮影:2016.04.29 陸上自衛隊・下志津駐屯地。
(2016.05.04 初稿)