2021-02 秩父市探索 制水弇篇

秩父市での探索の二つ目の目標は制水弇の発見です。
秩父市は骨董蓋の宝庫なのですが、制水弇もたくさん見ることが出来ます。
市内中心部を1時間も歩けば複数種類の制水弇の蓋を撮影することも可能です。
ですが、…。
そのほとんどが秩父市になってからの蓋です。
例えばこんな蓋がそうです。

秩父市 制水弇。
紋章が市制施行後のものになっています。
市制施行は昭和25年(1950年)なのでそれなりに古い蓋なのですが。
しかも戦後製にもかかわらず「制水弇」の文字が時計回りと言うのもなんですが。

今回目指す蓋は以前古蓋愛好家の方から教えていただいた角型の制水弇です。
この蓋によく似ている角型の制水辨も存在するのでちょっと見てみましょう。

秩父市 制水辨。
ちょっと古めの家屋が並んでいる街角にはこのような蓋を見ることが出来ます。
ただし、紋章や文字が潰れていることが多く、この蓋のような状態の良い蓋に巡り合える可能性はかなり低いです。

さて、話を制水弇に戻します。
これまでにも制水弇の蓋を撮影することがありました。

それがこの蓋です。
制水辨とよく似ているでしょ!
蓋の形状も鍵穴の位置も同じだし、違いと言えば「辨」と「弇」ぐらい。
この制水弇の蓋とて、まだ一枚しか見たことがありません。

今回の探索目標の制水弇は鍵穴が縦型で紋章の右側に開いているものです。
結論から言えば、発見できませんでした。
もうすでに更新されてしまったのか、あるいは探し方が悪かったのか…。
教えて頂いた位置付近を何回も往復したのですが、見当たらず。

気を持ち直して探索を進めます。
市の中心部からだいぶ離れた地域で何となく入った路地に古い蓋が密集している場所に遭遇。
そして何と!この蓋に遭遇。

これ、これですよ。探していた蓋は。
教えていただいた蓋よりもかなり劣化が進んでいますが、自力で発見できた喜びは大きいです。
そして、そのすぐ近くには…、

鍵穴が縦位置で紋章の左側に存在する!
しかも紋章も文字も設置したばかりのようにはっきりしています。
まさか! 発見時は正直驚きました。

これらの蓋以外にもパテントナンバー入りの水止栓や六角マーク入りの水止栓など複数の骨董蓋が見ることが出来る貴重な場所でした。

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