東京府 消火用吸水孔

「消火用吸水孔」読んで字の如く、消火の際に使用する水を河川から吸い取るための孔です。
今の様な消火栓がまだそれほど整備されていない頃に火災が起きた時に消火用の水を河川から汲み取っていた頃の名残でしょうか。

河川から汲み取るのですから孔は当然のことに橋の上に設けられていたものと思われます。

東京府時代の紋章を付けた消防用吸水孔がいまも神宮前に2枚残っています。

撮影は全て2011-11-01です。

東京府 消火用吸水孔01。
その1。

東京府 消火用吸水孔02。
その2。

周辺風景。
原宿の繁華街に有ります。
この場所は現在では暗渠化されていますが、その前は渋谷川が流れていたらしいです。
蓋の位置を考えると橋はどんな風に架かっていたのだろう?

(2011.11.03 初稿)
(2021.07.13 加筆・移設)