東京市 消火用吸水孔(和田廣橋)

東京府章付きの消火用吸水孔が有るのと同様に東京市(都)にも消火用吸水孔が存在しました。
グーグルで検索しても東京市(都)の消火用吸水孔は出て来ませんでしたので、今回がネット初登場かもしれません。

東京市 消火用吸水孔01-01。
消火用吸水孔。
東京府の蓋に比べると紋章が変わったのと、地紋が簡略化されたのが特徴の様です。

東京市 消火用吸水孔01-02。
周辺風景。
渋谷川の東京府の蓋とは違い、この蓋は現役の河川に架かる橋の上に有ります。

昭和18年に東京府から東京都に行政が移行した後にも、この消火用吸水孔が製造されたことを裏付ける貴重な遺産と言えると思う。
東京都と東京市では紋章が同じためこの蓋の設置者が東京都ではなく東京市の可能性も否定できない。
蓋愛好家の調査により渋谷川の蓋の設置者が東京府、和田廣橋の設置者が東京市だと判明。
そのため蓋に付加されている紋章が異なる。

(2011.11.04 初稿)
(2021.07.13 加筆・移設)