東京市 消火用吸水孔(浦島橋)

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

東京市章の付いた消火用吸水孔が港区の芝浦運河に架かる浦島橋にも現存するという発見報告(caeruleaさん)が2015年頃にありました。
場所をストリートビューで確認すると車道橋と歩道橋に分かれた橋で車道橋に設置されていることが分かりました。
平日だとかなりの交通量がありそうで車道に入っての撮影は危険で難しそうです。
一年で最も交通量の減る正月に撮ることにしてこの日の来るのを待ちました。
撮影は全て2018-01-02です。

東京市 消火用吸水孔02-01。
浦島橋全景(車道部分)。
橋の中央部分がやや盛り上がった太鼓橋になっています。

東京市 消火用吸水孔02-02。
消火用吸水孔の蓋は2枚設置されていました。
左側の蓋は海岸通り(海側)方面、右側の蓋が旧海岸通り(内陸側)方面に設置されていた蓋です。
形状は同じですが、左側の蓋の方が劣化が進んでいるようです。
ストリートビューで見ると斜めからになるので蓋の形状が横長に見えます。
てっきり消火栓の蓋と同じくらいだと思っていたのですが、真上から見ると全く違っていることが分かりました。
蓋のサイズは横500ミリ、縦510ミリでほぼ正方形といっても良いと思います。
和田廣橋の消火用吸水孔も同じくらいのサイズでしたので、同じ規格で製造されたものと推測できそうです。

東京市 消火用吸水孔02-03。
制水弇。
橋の中央部分に小型の制水弇の蓋がありました。
井の頭公園に現存する蓋と同じ形状ですが、字体は若干異なります。

撮影を正月に選んだことは正解だったようで、撮影中に通過した車両は両方向合わせても3台でした。

(2018.01.03 初稿)
(2021.07.14 加筆・移設)