2023年5月21日、駅からさんのツイート(旧公衆衛生院の建物ガイドツアー)の同行者募集を見て、ご一緒させていただきました。
「国立公衆衛生院は、我が国の公衆衛生の改善向上を期するために、公衆衛生技術者の養成及び訓練並びに公衆衛生に関する調査研究機関として米国ロックフェラー財団の経済的援助により、昭和13年3月29日公衆衛生院官制が公布され、厚生省所管として設立された。」(以上、国立保健医療科学院の沿革より引用しました)
この公開で入場するには整理券が必要なので、はりきって開門前に同館に到着。
しかし、警備員さん以外には誰も居なかった。
時間まで待っていても仕方が無いので、敷地内に有る蓋を探索。(これについては蓋篇で記します)
開館と同時に受付で午後1時からのツアーの申し込みをしました。
旧公衆衛生院00。
「1番」には縁の無い人生なので、せめて時間のやり繰りで得られるならば頑張って取りに行きます。
でも1番を貰っても、何のご褒美もありませんでしたが…。
1回のツアーで10人までが申し込めるようです。
旧公衆衛生院01。
旧公衆衛生院の写真と言えば、この姿です。
実際には前庭を囲むように「コ」を左に90度回転したような配置となっているようです。
緑地帯の中央には浄水場をイメージした噴水があります。
公衆衛生はまず水の管理からということらしいです。
設計者は東大の安田講堂などを設計した内田祥三とのこと。
引率者の方から安田講堂によく似ているとの話がありましたが、そもそも安田講堂をまじまじと見たことなんてないし、手元に有る安田講堂の写真と言えば本郷蓋見会の際に写した写真が一枚あるだけ。
安田講堂の写真はこれ一枚しか持ってない。
これが似ている⁉と言われても。。。
旧公衆衛生院02。
中央ロビーです。
二階まで吹き抜けになっています。
床や壁は大理石を使っているそうです。
旧公衆衛生院03。
壁の間接照明。
今はLEDになっているそうですが、器具は当時のものつかっているそうです。
旧公衆衛生院04。
エレベーター。
竣工当時のものは改修によってなくなっていたため、今は壁になっています。
ちなみにこの建物は七階建てです。
旧公衆衛生院05。
上の階から見たロビー。
旧公衆衛生院06。
旧院長室。
かなり広いです。
旧公衆衛生院07。
豪華なつくりのいかにも院長室と言った威厳に満ちた部屋です。
旧公衆衛生院08。
別の角度からもう一枚。
旧公衆衛生院09。
廊下を隔てた向かいには副院長室があります。
こちらはグッと狭いです。
旧公衆衛生院10。
床材の違いも。
左は院長室のもの。手が込んでいるのが分かります。
右は副院長室のもの。普通の格子状の床材です。
格差の大きさに愕然とする思いです。
旧公衆衛生院11。
トイレの床や壁も大理石でできています。
賓客が来ることを考慮して造られているとか。
この階以外はごく普通の作りらしいです。
旧公衆衛生院12。
講堂。最後尾から見る。
旧公衆衛生院13。
最前列から見る。
旧公衆衛生院14。
書庫。
書棚は当時の物をそのまま使用しているそうです。
写真に写っているのは二段目で、全体では三段あります。
ただし、床だけは現代の建築基準法の関係から金属製になっています。
書庫の窓には防火扉が設置されており、火災などのときには大切な本を守ることが出来るようになっています。
今回の写真以外にも多数撮影したのですが、室内が暗くピンボケが多いため割愛しました。