街歩き 葉山御用邸から逗子駅

(yahooブログ時代からの移設及び加筆記事で、初稿は2016-08-22です。)
葉山町街歩きの二回目。(前回の記事
今回は葉山御用邸から海沿いの道を進んでJR逗子駅を目指します。
事前の調査で御用邸の周りに宮内庁の蓋が存在するとこは分かっていました。
ただ、場所までは不明でしたが、一周すればどこかにあるだろうと高を括っていました。
しかし、御用邸の周りにはなく諦めて御用邸を後にして逗子駅に向かいました。
ところが、県道に出るところで思わぬものに遭遇しました。
引き抜かれた境界石。
自然石で出来た境界石で、路面から下の部分が太くなっています。
簡単には引き抜くことが出来ないように工夫されているんですね。
現代のコンクリート製の境界石の多くは上から下まで同じ太さの物を多々目にします。
近くに寄ると、ただの境界石ではなさそうです。
側面には「神奈川縣」、上面には「境界石標」。
後日、この境界石を撮影された方の記事に寄れば「国有地 民有地 境界石標」とあるよし。
ちょうど影の部分に「国有地民有地」が彫られていたわけですね。
原画を拡大すると確かにそんな風に見えます。
境界石の撮影後、更に県道を進むと脇に逸れる道で何となく胸のときめきを感じました。
その道を進むと前方に赤い丸ポストが見えました。
予感は的中したのです!
丸ポスト発見。
正面から撮り、更に側面からも…?
宮内庁の蓋がこんな所に!
丸ポストから少し離れて撮ろうとしたとき足下に宮内庁の蓋がありました。
まさかこんな所にあるとは思わなかったので喜びよりも驚きの方が強かったです。
宮内庁の蓋。
一見すると浄化槽の蓋ぽいです。
でも一般道に浄化槽を埋めるわけないので通信用か何かでしょうか。
ウニ蓋発見。
海が近いだけ有って蓋もウニそっくりです(笑)。
どうやらこれは油槽の蓋のようです。
サイズを測らなかったので靴を添えておきます。
県営水道の量水器の蓋。
県営水道の紋章は「C」が左右反転したやつにちょこんと縦棒が付いているのが一般的ですが、この紋章は「ノ」になっています。
またしても宮内庁の蓋が出現。
結局、宮内庁の蓋は3枚見ることが出来ました。
蓋は全て同じでした。
次々現れる丸ポスト。
この海沿いの道は丸ポスト銀座と言っても良いくらいにありましたね。
見かけない汎用蓋。
止水栓の蓋だろうか、丸水マークがやたらと大きい蓋です。
東京近郊では見かけないタイプですね。
昔風の商店。
横須賀市の量水器の蓋。
横須賀市での探索ではまだ見たことが無い蓋でしたので嬉しかった。
葉山町の消火器の収納箱。
葉山町の汎用蓋発見!。
ここまで葉山町の下水蓋は全てデザイン蓋だったので、一枚ぐらいは汎用蓋も撮りたいと思っていました。
あぁ、やっと見つかった!?
ん? なんか変。
帰宅後に調べてみたらこの紋章は愛川町の物でした。
越境蓋だったわけですね。
と、言うわけで葉山町の町章の付いた蓋は一枚もありませんでした。
こんなことなら防火水槽の蓋を求めてもっと熱を入れて探せば良かった。
ここから逗子市です。
T字地紋の側溝蓋。
通信系の蓋ではお馴染みのT字地紋ですが、側溝蓋に使われているのは初見でした。
朱色の橋が見えてきました。
橋脚は現代の物ですが、橋の作りは昔風。
富士見橋と言うらしい。
私設の防火水槽の蓋。
どこかで見たことのある地紋ですが、こういう形でまとまっているのは初めてかな。
逗子市の東京市型の蓋。
裏JISですね。
汚水用なのでガス抜き穴はありません。
穴の痕跡すらない。
逗子駅前の商店街の歩道が仮蓋銀座になっていました。
蓋の種類はこちらをご覧ください。
横須賀市水道局の3級基準点鋲。
横須賀水道の管でも埋まっているのだろうか。
JR逗子駅。
とりあえず、ここがゴールです。
時間があるので駅周辺を更に探索すると…。
逗子市の東京市型の蓋。
裏JISですね。
汚水用なのでガス抜き穴はありません。
4枚前の写真の蓋も同じ裏JISの東京市型の蓋でしたが、決定的に違うところがありました。
東京市型の蓋を比べる。
もうお解りですね。
ガス抜き穴の痕跡の有無が違うんです。
同じメーカー、同じ用途なのに何故違うのだろう???
しかも右の蓋の紋章は正規の市章とは違っているし。
いや~、蓋探しって面白いですね。
これだから止められません。
撮影:2016.07.30 神奈川県逗子市&葉山町
(2016.08.22 初稿)
(2021.01.19 移設及び加筆)